胸への刺激による頚の凝り改善例

200444日  花田

 

患者 20代女性 体格は中肉中背(若干スマート) 職業 立ち仕事系

 

主訴 「とにかく頚が凝る(稀に頭痛併発)。腰も少し痛いかも」

現在の仕事をするようになってから目立ってきた感じ。特に最近は酷い。

既往歴 軽い足先の冷え

運動  犬の散歩(30分/1日)程度

花田治療回数 1回(0分)

 

恒常的な態勢・姿勢に偏った力仕事が加わった業務動作から発生する頚肩の凝り。

 

消去法的展開  ※施術方法は指圧的手技

 a.中腰姿勢では背部〜下肢にかけて広範囲に負担が掛かる。

   臀部から大腿後面の張り。脛も固い。 ※顕著な左右差は感じず。

→下肢への重点施術。下肢や腰は軽くなるが背部・頚の症状は変化なし。

 b.俯き姿勢などによる肩甲背部の過緊張が現われているのではと目論んだが、肩周囲はそれほど固くない印象。胸鎖乳突筋や斜角筋の緊張あり。 ※顕著な左右差は感じず

   肩甲骨周囲、頸部への施術では心地よさは感じるものの、症状変化は薄い。

    腕神経叢も今ひとつ。これは技術的な問題か。

 c.小荷物の持ち運びによる腕と胸への過負担。

   腕(特に前腕)と胸部の張りが顕著。訊いてみると、本来は業務での力仕事は少ないのだが、荷物に関しては疲れるとの事(それなりに重い。時間帯によって扱う量・回数が集中する)。

     腕への刺激で手応えあり。それ以上に胸部の反応大。

胸(女性という事もあり辺縁部のみへの施術)への施術中に「首の付け根に響く感じ」が発生

C6,7〜T1辺り)。凝り感が大きく改善された。

  

【考察】

@胸筋緊張→鎖骨・胸骨を経由→頚の筋緊張

A腕の緊張からダイレクトに頚へ影響

B単純に胸筋緊張が神経血管走行を阻害したことによる頸部緊張

C腰部方面からの影響

今回はこれらの組み合わせによる凝りではないか。

 

気になるのが「首の付け根に響く感じ」。胸筋神経?

また、胸の緊張緩和で肋骨の動き増す→頚の動き改善→凝りの解消 という考え方はどうだろうか。

 

それほど重症例とは言えないので、もっと簡単な改善手段があるかもしれない。

頚への直接刺激による反応が薄い点については技術的な穴も否定できない。

現時点で一度のみの施術であり、その後の経過が気になるところ。