痒みへ灸はどうでしょう

花田

蚊に刺されると痒くなります。思うところがあったのでイロモノ的かもしれませんが、実験してみました。

 

は人を刺す時に血液凝固を防ぐため、ある化学物質(タンパク質)を注入します。体の反応は、異物侵入に対する免疫反応(治癒反応)としての炎症で、それが痒みの原因となります(化学物質を倒そうとする際に放出されるヒスタミンなど)。蚊の口先に付いている雑菌が体内に入り込んで、それが原因だという説もあります。痛みと痒みというのは知覚としては同じ範疇にあります。蚊の毒の特性では痒み程度の反応となります。

 

痒みが治まるにはこの炎症反応(異物処理)が終了するのを待つしかない。ところが巷の痒み止め薬というのは、この炎症反応を抑えるもの(抗ヒスタミン薬やステロイド薬)です。治癒反応の証しである痒みも、できれば感じたくない。だから治癒が遅くなっても、なるべく消炎して痒みを低いレベルにとどめる。これが虫刺され薬なのではないでしょうか。それはそれで良いと思える。

 

では薬を使わない治療として灸は如何なものか。

【実験】

刺された箇所…ほぼ同時刻に3箇所(前腕2、下腿1)。

施灸前の状態…刺されてから30分以内で、発赤程度(直径1cmほど)。

・前腕1には周辺3箇所に施灸。点灸各3壮。

・前腕2には周辺3箇所に施灸。カマヤミニ各3壮。

・下腿は放置することにした。

 

施灸直後…前腕の二箇所とも痒みは減少。腫れに変化なし。  数時間後…また痒くなった際に同条件にて施灸。痒み消失。

何もしなかった下腿箇所は痒みも目立ち、数時間後には腫れも直径4cmほどに。

翌日…起床時、全ての箇所に痒みあり。前日と同条件で施灸すると、痒みは即消失。腫れは変化なし。

ここで問題発生。カマヤミニの箇所で、大きな水泡が一つできる。数十分後、腫れも酷くなった(下腿よりも)。刺激量過多か。

ただし、痒み自体については点灸よりもカマヤミニの方が効果ありました。痒みの鎮静には熱伝導時間の影響も大きいのかもしれない。

 

【再実験】

また刺されたので、今度は患部へ直に施灸を試みてみました。刺されたど真ん中です。

状態は前回実験時と同じ程度。ほぼ同条件と考えていいと思います。

・糸状灸  壮数3

施灸直後・・・痒み消失

12時間後・・痒みは感じないが、腫れは同じ状態

24時間後・・痒み無し。腫れはひとまわり小さくなり発赤も減少

 

これが一番効果あり。面白い具合に痒み・腫脹共に減少。

 

 

※間に仕事などを挟んでいたため、実験に徹していなかった面あり。同じ種の蚊であったかも不明ですし、データとしては穴だらけです。

 

今回の虫刺されに対する灸治法は、ツボも関係ない対症療法です。ならば薬の方が手っ取り早いでしょう。

ただ、日常的な灸養生によって免疫力(白血球バランス)を適正に保つ事ができるのであれば、「刺されても酷くならない体」に持っていく事ができるのではないでしょうか。鍼や指圧でもいいかもしれません。これからの課題でしょうか。