過呼吸症候群(過換気症候群)
呼吸過多になり、頭痛やめまい、指先や口の周りの痺れ、呼吸困難、失神などの症状を起こすものである。
【原因】
ストレスなどが主な原因とされている。
発作のきっかけは、不安や興奮、緊張、恐怖など。
これらが自律神経や呼吸中枢に影響する。
時には肉体的な疲労から起こることもある。
男性よりも女性、若い世代に多い傾向。
【症状】
呼吸が速く浅くなって、空気を吸い込みすぎる状態になり、血液中の二酸化炭素が少なくなって発症。
過度の呼吸により、体内の二酸化炭素が過度に体の外に排出され呼吸性アルカローシス(※)を起こす状態。
その結果呼吸困難、窒息感、胸部、不快、神経症状(四肢麻痺、顔面痺れなど)、痙攣や不安を覚える。
血液中の二酸化炭素↓と酸素濃度↑。PHの上昇(アルカリ化)。血圧↓。脳血流↓。心拍出量↑。
呼吸をしているのに空気が吸い込めないと感じて、死の恐怖にかられる事もある。
呼吸が苦しいと感じると、その不安感から余計に呼吸をしようとする。それがさらに症状を重くするといった悪循環をもたらす。
ただし死ぬ事や後遺症を残す事はなく、どんなに強い発作でも、時間とともに必ず軽快する。
(※)アルカローシス…二酸化炭素の減少や重炭酸塩の増加により、体内のアルカリの過剰状態。
【対処法】
ペーパーバッグ法
発作が起きた時は、紙袋を口にあてがい、袋の中で呼吸を行なうペーパーバッグ法が有効とされている。
血液中の二酸化炭素を増やす事でアルカローシスを解消し、発作はしだいに治まる。
最終的には原因となっている不安感や緊張からの解放が治癒への重要な鍵となる。
抱えている不安などの原因を整理・明確化し、言語化して発散していく方法も有効とされる。
また、周囲も発作に対して冷静に対処し、いたずらに混乱を助長させない努力が必要。
【補足】
ストレスの身体反応には臓器選択性があり、ストレスによる胃腸症状や頭痛があれば、過呼吸症状になる事もあると考えられる。
そのため、過呼吸発作を生じやすい体質というものの存在も考えられる。