鬱病・うつ病

picture_neck胃腸との関連
数年前から、鬱病が急増して慌ててこちらも勉強したが、Bi-Digital O-Ring Testで全身を拝見していくうちに胃腸障害が大きく関係していることに気がついた。
精神障害の方がかなりの便秘で、市販の便秘薬をかなり大量に飲むという。精神科の医者はとても良い薬を出してくれているのに、それでダメにしている。なか なか精神科で胃腸のことまでは面倒を見てくれないが、治らない鬱病の方はまず胃腸を整えてみてはいかがだろうか。専門医に内視鏡で中を診て戴き、ご指導を 仰ぎ、食生活を細かく調整していく。何を食べたら腸が喜ぶかはo-ringで簡単にわかる。胃腸をいじらないで頭の薬ばかりでは、治りがかなり悪いことは 確かだ。やはり身体は全体を診てどうするかを決める必要がある。

鬱病の治療ではビオフェルミンをよく使う。しかしアレルギー性鼻炎や喘息がある方で、ビオフェルミンが合わない方が稀にいる。こういう場合はカルピスが出 している、アレルケアを使う。アレルゲンを使わず乳酸菌を作っている。さすがカルピスである。ビオフェルミンが合わない方は珍しいが、薬を固める時に使う 賦形剤(ふけいざい)が合わない方もいるので、乳酸菌一つも慎重に使っている。

鬱病で胃腸障害を持っている方は多い。大分良い所まで来るとこちらも安心するが、プロの先生と経験が浅い先生では詰めが違う。プロの先生は徹底的に火種を なくす。経験の浅い先生はこの程度なら大丈夫と思って、後で再発した時やっておけばよかったとなる。胃の反応は足に出るが、我々はくまなく問題点を探し出 す。こんな所に問題が潜んだり、残ったりしているかもしれないと疑いながら見ている。そして見つけて叩いておくと患者さんは何ともスッキリ切れのいい治療 だったと言ってくれる。経験が浅いと、楽になったがもうちょっと何なとならないかと言われる。完全に詰めが甘い。その差が後で大きな違いを生む。

以前、物忘れできた方が調べたら鬱病だったので、病院と併行して当院でも治療したらすぐに良くなった方がまた来た。話を聞くと海外などの出張で前回よりひ どくなったという。調べたら前回は胃に負担がかかっていなかったのが、今回は胃腸が機能していない。鬱病などの場合、胃腸を整えないとなかなか改善しない ことはわかっていたので、まずは胃の治療からやってみたがうまくいかない。専門医に内視鏡で診てもらう事にした。薬も患部に届いていないことがわかったの で、あの手この手で工夫した。結果はまだでていないが、鬱病の治療ポイントは胃腸を整えること、薬が適量であること、患部に薬が届くこと。この条件が揃う とうまくいく。

頭の治療
picture_atama鬱病を患った方の中には、頭を触るとまるで今にもパンクしそうな状態の方が多くいます。そういう方に、「何か 辛いでしょう?」と言うと、「特には・・・」と返ってきます。自覚症状が無いのです。細かくここはこうなっていますと説明すると納得されます。治療後にこ んなに楽になって不思議だと言えば、悪かったことになります。この自覚が出ないというのは怖いことです。そういう体験を何度かしていますので、少し危険な 方には定期的に来るように指導しています。そうするとこんなに頭というのは硬くなったり、ブヨブヨしたり、変化するのかと驚かれます。私自身はいつも同じ 強さでやっていますので、感じ方が違うというのは患者さんの頭の状態が変化しているわけです。殆どの方は驚かれます。「本当に同じ強さ?」よく鬱病の方は 何もしていないと言いますが、頭はどれだけダイナミックに変化しているか分かりません。これがわからないと、再発予防は出来ないのではないかと思っていま す。

鬱病や頭がスッキリしないと訴えてくる方は多く、何か自宅で出来るものはないかと探した所、さすがpanasonic、頭皮エステといってお風呂場で使え る頭のマッサージ器を出していた。早速購入した。何とも4つのもみ手がむにゅむにゅ動いて心地いい。これははいいと思って問題を抱えている方達に勧めた ら、結構買った人がいる。治療は我々がいないとできないが、治療補助的に自宅で出来るものは大きな助けになる。自宅で出来ない部分を我々に要求して戴くと 効率がいい。

首のゆがみ
肩の付け根がこっている場合、左右差が出ますから首がゆがみます。首のゆがみで頭の血行不良が起こり、不眠や 鬱病になりやすくなってしまいます。身体は1ヶ所ゆがむと違うところへの影響があるので、それを予想して見ていないと、こんな事になるとは思わなかったと いうことが簡単に起こります。

鬱病は経験上治りにくい方は2つのタイプに別れる。一つは胃腸を壊している方。これは感染を抑えられないので長引く。もう一つは首のゆがみのある方。これ は殆どが腕の使いすぎ、今は殆どパソコン病。この2つを治療しておくと、鬱病は比較的長引かない。しかしこの話は世間では非常識。やがては骨格と免疫治療 は鬱病の基本になると思うが、まだ先の話。こうして記録に残しておきますが、やがて心療内科に行って、鬱病の薬をもらうときに乳酸菌を医者が出さないと患 者から、「先生、乳酸菌忘れています。あと首のゆがみの治療は?」と言われる時代が来ます。まだ時間はかかりそうですが・・・・。

妊娠中の鬱病は使える薬も少なく医者泣かせだが、身体を診ても飲んだ方がいいと思ってしまう。身体の特徴は腰痛や足の浮腫からくる神経興奮で腕が硬くな る。腕は硬くなっても自覚症状が出ないから、そのまま首のゆがみになり、頭の血行不良が起こる。あとはそのまま鬱病に近づく。せめて腕のこりを何とかした いので、重い荷物を持つなと言っている。鬱病を促進させるからである。生まれる前でもバギーを持つといい。バギーに荷物を入れれば持たなくても済む。

日常的に重い手荷物を持つと中々良くなりません。肩甲骨の内側の筋肉が硬くなるためです。肩甲骨の動きが悪いままでは首がゆがみ、やがては頭の血流も落ちてきます。鬱病などはこのパターンが多いです。

粘膜
鬱病治療をしている方が花粉症や風邪をひくと体調がガタガタになります。原因は粘膜がやられることで極端に免 疫機能が下がり頭のウィルスが増えてしまうからです。鬱病は頭のウィルス感染と思っていますので、粘膜の炎症は大敵なのです。きちんと花粉症や風邪対策を 早めに打てば問題ありませんが、風邪が長引き、鬱病の薬が効いてないと感じる方は多いと思います。ちょっとしたことで薬は効かなくなってしまうのです。

やる気が出ないといって通っている方に、鼻洗浄の話をした。以前から多少副鼻腔炎が有り、臭いを感じにくく、味覚障害もあったので丁度良いと思った。早速実行されて、日に2度やらないとスッキリしないという。

食品
「ウコン・赤リンゴ・チョコ」。全て頭の血流剤である。葛根湯などを使って頭の血量を上げる方法はあるが、出 来れば食品がいい。そしてもう一つ繊維食。繊維食を食べて便の量が多い国ほど、鬱病がいないとの研究報告があるからである。日本も昔は金平、ひじき、けん ちん汁、沢庵に切り干し大根と繊維ばかりだったが、最近のハンバーグやスパゲティでは繊維は少ない。繊維の摂取しなくなって鬱病は増えてきた。結局腸の調 子が良いと、頭の血流もいいということである。
噛み合わせや鼻炎、腸を診ないで、食品も指導せず、首のゆがみもそのままで頭の血行改善など不可能と思ってしまう。頭に血を送るにはこれぐらい大変なのです。

鬱病治療で荏胡麻が劇的に効いた方がいる。飲んだその後から、病気の80%回復したという。こんなケースは稀なので、こちらが驚いてしまった。頭のアセチ ルコリンという神経伝達物質を調べたら、治療前は100μgしかなく頭が働いていなかったのが、飲んだあとは1000μgで正常である。これはきっと頭の いい家系に違いないと思って聞いたら、お爺さまが神童と呼ばれていたという。そして本人に勉強好きでしょうと聞いたら、ガリ勉が苦にならなかったという。 こういう方はほんの少し、棘が刺さっただけで荏胡麻で棘が抜けたようなものだ。そして自然回復した。こういう方は結構いるのではないだろうか。

30年間も眼がピリピリして痛みがあり、検査をしても何も出ない方がo-ringで診て欲しいといって来た。調べてみると眼のヘルペスウィルスの量がかな り多い、そしておでこにサイトメガロウィルスの反応があり、鬱病ですねと言ったら本人は、「やはりそうですか。そんな事も判るのですか」と驚いていた。今 までの環境がアスベストに関わるということで、調べたら肺に多く存在していた。治療法はヘルペスウィルスには荏胡麻、重金属沈着とアスベストには中国パセ リ、免疫の状態が悪いのでナノ型乳酸菌がいいと言ったら、まずは一つだけ試したいという。では荏胡麻ということで、出したが3割も取れればいいだろうと 思ったら、8割取れてこっちがビックリしてしまった。その後、中国パセリとナノ型乳酸菌をで結果が楽しみである。

心の反応
年配の方で仕事の不安を抱えていた方が、その不安がなくなったと同時におでこが楽になったという。たまたまそ の時に鍼を頭に70本ぐらいしていたので、鍼がすごく効いたと言うがそれは違う。おでこは鬱病の一番反応が出る所なので、不安がなくなって楽になったので ある。鍼灸ではそんなにおでこのツボは使わない。心とおでこの関係はあまり知られていないと思うが、気持ちが楽になっただけですぐに身体は反応するもので ある。

以前、鬱病をやった方がまた調子が悪いという。調べてみたが悪い所がない。最近急に仕事が増えたという。朝起きて、仕事を考えると身体が動かなくなるという。話を聞いてそれは器を越えて、身体の本音がブレーキをかけただけだから正常だと説明した。ブレーキが効かない方が異常である。本人は何とか仕事をやらねばという感じだが、器を越えれば何人たりとも仕事は出来ない。それでは仕事にならないというから、そこを人脈や知識、金を使って何とか知恵を出すことが大事であると説明した。身体の本音に拒否されると手がつけられない。これでもかと色々な症状を出す。それもめちゃくちゃな症状で、ただ一つ言えることは神経症状である。身体に従う生き方、自然に従う生き方を勧めている。

以前、メルマガ配信で男の38才説を書いた。男は33才ぐらいから心は20歳と変わらないのに、身体が変化して5年頑張るが40才前に、鍼灸院みたいな所 を尋ねるという話である。まさに心と身体のギャップである。そして仕事がパソコンを使うとなると、腕のこりから首のゆがみ、やがては鬱病になる確率が高 い。そういう人が多いから「どつぼ組」と言っている。しかしまれに予防に気を配り、自分の身体を大切にする若者に出会う。真面目に治療を受け、こちらの話 もよく聞き言いつけを守る。

治療の突破口
ここ数年、鬱病の患者さんが増えている。鍼灸院にいきなり鬱病でくる方は少ないが、腰痛が良くなった後で、 「実は・・・」と言ってくる。O-リングテストを使うと鬱病は前頭部にウィルスの感染を認めるが、病院での治療は頭をどうするかという視点だけのように感 じる。セロトニンをどうするとか血流をどうするとか、眠れるようにするとか。東洋医学で全身を診ていくと「首のゆがみ」「胃腸機能障害」「ストレス対策で 腕や足の治療」「頭皮の治療」「按腹-お腹のマッサージ」「胸骨(胸の前面の骨)のゆがみ」などかなりの治療法がある。特に胃腸がやられているとなかなか 鬱病は改善しない。食生活の改善やビオフェルミン(乳酸菌)などでお通じを整えることは、鬱病の治療の一助になることはまちがいない。

鬱病の方で全身のこりがひどく、どこから手をつけていいかわからない方がいる。こういう場合、我々は突破口を探す。なければ作る。全身こりがひどい場合は まず、手足の末端がやられているので、脛などにパルスをする。つぎにお腹を温め心臓の後ろ、股関節や坐骨神経と続く。このぐらい治療すると脛などが反応し初め、突破口が開く。開けばそこからどんどんこじ開けて、治療が出来る。鬱病の方は胃腸に注意して欲しい。胃腸を壊すと身体が回復しない。

ピアスの問題
へそは漢方では小腸の反応点なので、免疫に直結している。
以前、耳のピアスを外しただけで、鬱病が良くなった子がいたが、当院でどうしても開けたいと言われた場合は、ツボの選定、頭への影響check、金属の選 択、問題が起こればピアスはすぐ止めるなどの条件付で、こちらがツボを決めて、医者にその場所に開けてもらっている。後で開けたところが脳の反応点で、頭 の血流に悪いことをしていますと言われても困ると思う。ピアスには昔から振り回されている。

先日あるお母さんから、「娘がピアスをしたがって困る。何とか止めさせられないか。」と言われたので、「ではピアスと鬱病の関係の話をします。」といって お嬢さんに説明をした。少し意外かもしれませんが、以前にピアスが原因で頭に血行不良が起こり、鬱病になってしまった患者さんを病院研修の時に診た。耳の ツボを描いていくと、ちょうど赤ちゃんが産道を通るときの格好に似ています。耳の下つまり耳たぶに頭のツボがあり、耳の上に足のツボがあります。ですから 耳たぶの頭のツボに穴を開けてしまうと頭の血行不良が起こりかねません。
どうしてもあけたいというお嬢さんには3つの条件をつけます。
1.穴を開けるところが問題がないことをO-Ring Testで事前に調べる。
2.ピアスの金属が身体に合うか事前に調べる。
3.ピアスをつけてみて炎症や問題が起こったらすぐに止めること。
以上の条件を満たせばいいと思うという話をしています。

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