| 腰痛のもう一つの原因 | ||||||||||||
| 東洋鍼灸院 田中俊男 | ||||||||||||
| 状 態: | 以前、椎間板ヘルニアのOPEをしてその後用心していたが、今回、ぎっくり腰を起こしたということで、 | |||||||||||
| マッサージを受けたががえっておかしくなってしまい、インターネットで当院を知り来院。 | ||||||||||||
| この方はまさに医療の隙間にはまってしまった例なので報告する。 | ||||||||||||
| 患 者: | ♂ 52才 | |||||||||||
| 保険営業 | ||||||||||||
| 主 訴: | ぎっくり腰をやってしまい、腰をマッサージしてもらったが悪化,前屈がつらい | |||||||||||
| 既往歴: | 41才で椎間板ヘルニアのOPE,その後完治 |
|
||||||||||
| 糖尿病(血糖値:200,HbA1c:8.8),狭心症の疑,高脂血症(コレステロール:260) | ||||||||||||
| 初 診: | 症状を聞くと、「間歇性跛行」の事を言っている。 | |||||||||||
|
||||||||||||
| 経 過: | 間歇性跛行は「閉塞性動脈硬化症」の疑いがあるので聞いてみると |
|
||||||||||
| 「糖尿病の先生は血糖値の事しか言わないし、腰痛で整形の先生は大丈夫」という。 | ||||||||||||
| ヘルニアと違う腰痛だからぎっくり腰と思っていた。 | ||||||||||||
| 普段は腰痛から始まるのに、今回は歩くと痛いし、休むと治る。 | ||||||||||||
| 何か変だとは思っていたが、違う病気ということが解らず医者にも言わなかった。 | ||||||||||||
| 説明を聞いて納得した。 | ||||||||||||
| 治 療: | 両下肢が過敏になっていたので、マッサージとキネシオで治療。 | |||||||||||
| 治療後、腰痛↓↓ | ||||||||||||
| ふくらはぎの痛みからくる腰痛と判明。 | ||||||||||||
|
||||||||||||
| 考 察: | 以前にヘルニアのOPEをしている方は、どうしても腰痛はそれと関係づけたくなる。 | |||||||||||
| ところがこの方の場合は血管の問題が少し深刻であるのに、本人には関連づけられない。 | ||||||||||||
| これは無理からぬ事と思う。 | ||||||||||||
| 内分泌の先生は腰痛の事を言わないし、歩いた後休むと治るので気にもしなかった。 | ||||||||||||
| しかし話を聞くと心臓、高脂血症、糖尿病と血管の問題があるという条件は揃っている。 | ||||||||||||
| この条件だけで、閉塞性動脈硬化症を疑うのは大変だが、本人にしてみると | ||||||||||||
| 「どの先生にいえばいいのかわからない。」もっともである。 | ||||||||||||
| 数からいえばこういう隙間に入った方は少ないとは思うが、専門も大切だが、 | ||||||||||||
| 全体を見る事の重要性を改めて感じた。 | ||||||||||||