| 交感神経を鎮める治療技術に関して |
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| 東洋鍼灸院 田中俊男 |
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| 問題提起: |
臨床で交感神経優位でなかなか興奮が冷めず、過緊張の方をよく診ますが何処を治療したらいいのか、 |
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考えてみたいと思う。 |
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| 説明: |
まず、刺激に対して正常な反応の場合、理性を司る大脳新皮質が身体のcontrollをしていると言われている。 |
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しかしストレスがかかった場合は自律神経を司る視床下部がcontroll出来なくなり、本能を司る大脳辺縁系にも |
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影響する。大脳辺縁系はその刺激により自律神経のバランスを崩す。 |
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<交感神経と副交感神経について> |
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| ◆ |
交感神経と副交感神経は車のアクセルとブレーキのような関係です。 |
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心臓では交感神経優位で動きが速くなり、血圧も上げます。 |
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胃腸では促進するのが副交感神経の働きです。 |
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神経伝達物質は交感神経がアドレナリン、ノルアドレナリンに対して、 |
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副交感神経はアセチルコリンを主に使います。 |
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| 考え方: |
交感神経優位で血管をしめるのでどうしても末端への血行が悪くなる。心臓から遠いところが固くなってくるわけだ。 |
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特に頭部、前腕、下腿が影響を受ける。場所でいうと頭頂部(百会や前大脳動脈反応点)、正中神経 |
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支配域の屈筋、前脛骨筋などに反応が出てくる。 |
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しからば治療でも末端から攻めていけば、交感神経の興奮を静められるのではないかと考える。 |
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但し末端の治療で痛みを伴うとかえって交感神経を働かせてしまうので、あくまで痛みをあまり伴わない方法で |
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徐々に治療していく方法をとる。 |
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| 治療技術: |
頭頂部: |
治療ポイントは@百会周辺、A左右前大脳動脈反応点である。 |
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@百会周辺 |
正中線上に百会以外でもよく反応が出るのでそこも見落とさない。(上星付近) |
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百会は正確に交点とは限らない。時に動き百会自体でも角度によって感じ方が |
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違うので注意が必要。 |
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ツボだけ何点か取ると必ずしも直線にならないことがある。 |
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A前大脳動脈反応点 |
もちろん左右1本ずつだが、左右対称に反応点が並んでいるある場合の方が |
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少ないように思う。 |
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治療の仕上げの段階でようやく、左右対称になるケースが多い。 |
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前腕屈筋部: |
治療ポイントは@正中神経、A浅深指屈筋である。 |
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@正中神経 |
この神経の経路は正確に肘の中点と手首の中点を結んだところである。 |
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浅指屈筋と深指屈筋の間に挟まれているので、深指屈筋まで刺激が届いて |
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初めて正中神経を治療できたと言える。 |
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A浅深指屈筋 |
治療しながら、指の屈曲を確認していただきたい。 |
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正中神経とは経路が違うので注意。(上腕骨内側上顆) |
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前脛骨筋部: |
治療ポイントは@前脛骨筋、A胃経である。 |
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@前脛骨筋 |
非常に深みのある筋肉ですから、角度やツボの位置が大切。 |
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筋肉の膨隆部と深腓骨神経経路の考え方は色々。 |
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A胃経 |
足の三里のツボ位置の考え方。大腿四頭筋の反応点。 |
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考察: |
末端を治療して血管を拡張させ、筋肉を緩めて副交感神経が少しでも優位な環境を作る。 |
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治療が進み、患者さんの呼吸がゆっくりになってくれば他の部分の緊張も取れ、 |
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交感神経の興奮を抑える治療としては有効だと思う。 |
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